趣味でドラムスが叩ける趣味でドラムスが叩ける

音楽家の指導を受けたこともない、全くプロフェシッショナルではない楽々アート会(趣味で絵を描くサークル)会員の私が、楽器初心者のために蘊蓄を語ります。趣味で絵を描く仲間のサークル楽々アート会のページでは、会員募集中~我々が描いた絵画作品のギャラリーもあります。

5.ドラムスを叩く

[ドラムスを入手する]

これも場所と演奏環境が必要な道具ですね。いやスティックだけ買って軽音部?で練習するって人がいるのかも。~最近は電子ドラムなどあるようですが、じゃあ太鼓の達人?でも同じじゃないのか?~アリスの矢沢透(1949-)は、濡れ雑巾を叩いて練習したそうですが、実際に叩かないと叩き方でどんな音が鳴るのかとか解らないんじゃないですかね。まぁそれぞれのパーツを叩くタイミングやらは培えるのではないかと思います。しかしながらピアノ編でも書きましたが、音量や音質のコントロールは大事ではないかと思います。
Pearlで働いていた人に聞いたのですが、YOSHIKI(1965-)がクリスタルなルックスのドラムを注文してきたが、音質を考えて断ったそうです。逆にいえばルックスの方が大事な場合もあるってことです。更にその逆でトニー・ウィリアムス(1945-1997)の鼻血?が出そうなシンバルサウンドはイスタンブール・メメットに注文したものらしいです~僕はタバコはキューバ(実際はシガーだけど)ってのが口癖ですが、やっぱりシンバルはトルコなのでしょうか。
勿論、スティックも材質やら大きさ、チップの形状等、千差万別で、コージー・パウエル(1947-1998)のあのチップすらないスリコギの如き巨大なスティック(でありながらテクニシャンなことも驚異)も彼のサウンドに大きく関わっています。そういえば東原力也(1956-)は、チップのない側(通常の逆側)で叩いていますね。本来は細くて軽い方が速い動きがし易く、太くて重い方がパワーが出る筈ですが、要は叩く人次第ってことです。

[ドラムを叩く]

最低できるようにならないといけないことは、1.ドラムスを組み立てる、2.スティックで叩く この2つです。勿論、バスドラやハイハットの開閉を足で行うこと、またマレットやらブラシを使うこともあることは承知していますが。
ドラム譜は既存曲を練習する場合は読めた方が良いですが、超絶ドラマーでありながらデニス・チェンバース(1959-)は譜面を読めない(読まない?)そうですよ~逆に記憶力は凄いそうですが。~あのスティーリー・ダンのツアーに参加した際に“Aja”のドラムソロでスティックを当てるのか?とか聞いたらしいです。(オリジナルテイクの“Aja”ではスティーヴ・ガット(1945-)の壮絶なドラムソロの最後にミスをしてスティックが当たる音が偶然良いタイミングで入ってる)

1.ドラムスを組み立てる

バスドラム、スネア、ハイハット、タムタム、フロアタム、シンバル…叩きやすいところ(またはちゃんと踏めるところ)にセットする。レギュラーグリップ*注でないならスネアは手前に少し傾ける…実はドラムにもチューニングがあるんですが、チューニングなんか知らないって人もいるので何とも…ドラムキーでボルトを対角線に締めてゆくとヘッドが張ります。そこから緩めながら好みの音(音程)になるまで緩めてゆく、またどこを叩いても同じ音が鳴るように均一に締めることをチューニングと称します。(参考サイト:チューニングの基本

2.スティックで叩く

僕が小学生(高学年)の頃、なんぞキッス(アメリカのロックバンド)のドラムは、右手で3回叩く間に左手で?回…更に足で…(良くは覚えてない)とか、自分が叩いてる訳でもないのに自慢してるヤツがいまして、そんなもんバスドラ1発(のみ)って曲作ったらスティックすら使えなくてもドラム演奏できるわ、とか思ったもんです。…実際は、少なくとも基本的な8ビートくらいは叩けるようになった方が、演奏の遣り甲斐もあるってもんですが。
…キッスといえばピーター・クリス(1945-)か~ 当時は余り洋楽を聞いてなかったので知りませんでしたが、1997年の城ホール公演はアリーナで観ましたね~ドラムスも上手いのでしょうが、僕は彼の歌声が好きです。
…ってことで、2.スティックで叩きながらバスドラムのペダルを踏むってことにします。

8ビート[ドラムスが叩ける]

上記譜例のサンプル↓です。(音はドラムスですが打ち込みです[MTPOWERDrumkit2])

譜例は一般的なパターンで、ベタ踏みハイハットで(できれば強弱を付けて)リズムを刻み、3拍めはスネアと一緒に、その間にバスドラムをドン、ド、ドンってパターンです。次の1拍目にB.Dと一緒にシンバルを鳴らしたりすれば、それっぽい感じです。曲をアレンジする場合もドラムスはソロを取らせる場合もありますが、あくまで曲を支えるビートであり、ッタタ ッタとかやればレゲエなリズムになるし、曲に色が付きますね。大事なのはリズムがちゃんとキープされることです。打ち込みならぬ人の身では結構難しいことでもあります。
~レゲエなリズムっていえばスライ&ロビー(Sly Dunbar / Robbie Shakespeare)↓ってことで……僕も河内の人間?なのでレゲエ?は身に沁みついてます…

[Youtube動画] Black Uhuru / Guess Who's Coming to Dinner

Black Uhuruも好きなのですが、レゲエでただ1枚だけを聴くというなら超名盤 The Wailersの“Catch a Fire”ってアルバムです。ジャマイカ最高のボーカルグループ(Bob Marley / Peter Tosh / Bunny Wailer)の歴史的かつ驚天動地?なメジャーデビューアルバム(但しBillboard171位…最高のブラックコーヒーも飲み付けなければマズいってことか?)~レゲエのリズムって意味ではバレット兄弟の方を貼るべきだったかもですね。スライ&ロビーか…でも自分はRockしか聴かないって頑なな方にはBob Dylanの“Infidels”がお勧めです。

リズムで曲に色を付けるということで、たいした参考にはならないかもですが、2001年に僕が作った曲のサンプル↓です。(音は打ち込みです。2001-No.63[MuseScore GMサウンドフォント])


この曲はイヴ・モンタン(Yves Montand/歌手/1921-1991)の歌ったセシボン(C'est Si Bon)って曲のコード進行を元に曲を付けたもので、中間部分の転調が面白い。原曲はYoutubeにも上がってますのでご確認を~サンプルは自由過ぎる?かもですが、要はどのタイミングでどのタイコの音を鳴らしたいか?ってことではないですかね。

~実際の練習としてはギター編でも書きましたが、やりたい曲を譜面やら耳コピでスコアを手に入れて練習する、ってことです。

じゃあデニス・チェンバースの演奏でも貼っ付けときましょうか。…スティックの持ち方について書きませんでしたが、この映像で観られる彼の持ち方をマッチドグリップといいます。両手共に普通に親指と人差し指で挟んで他の指を添える形ですね。

[Youtube動画] ジョン・スコフィールド / トリム

*レギュラーグリップについて。マーチングバンドでスネアを叩く持ち方。故にトラディッショナルともいう。どちらかと言えば繊細なサウンドコントロールに向いているので、ロックよりジャズドラマーに多い持ち方ですが、スチュワート・コープランド(1952-)とか愛用するロックドラマーもいます。

主にジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのドラマーとして語られるミッチ・ミッチェル(1946-2008)の左手がレギュラーグリップと言われる持ち方です。レギュラーで片手ロールとか恰好良いですね。

[Jimi Hendrix - Voodoo Child (Slight Return) Stockholm 1969]

コージー・パウエルのレギュラーグリップ。…この映像のスティックはチップありますね…

[Youtube動画] レインボー / Overture 1812

~こんなん絶対無理…と思っても、とりあえず叩けそうな曲からやってくしかなさそうですね。それとどんな難曲でも一部分をまがいなりにもコピーするのは(勿論、努力は必要ですが)やれると思います。その積み重ねの先に上達がある…ってことですね。

…僕は(バスドラ一発でもドラマーって言った訳で)テクニックはやりたい音楽を表現するためのものだと思います。逆にそんな(プログレやらの)音楽を演奏しようとすると複雑なドラミングをこなすテクニックが要求される…ということになります。
↓は、並みいるプロドラマーを超絶テクニックで蹴散らしてフランクザッパのオーディションで勝ち残ったテリー・ボジオの演奏と、その後任ヴィニ―・カリウタ+デイヴ・ウェックル+スティーヴ・ガットという超豪華な共演です。

[Youtube動画] Terry Bozzio / Guitar Center Drum Off 2011 (Part I)
[Youtube動画] Dave Weckl - Vinnie Colaiuta - Steve Gadd / Buddy Rich Memorial Concert 1989 - Los Angeles

まぁバスドラ一発とまではいかなくてもQueenの“We Will Rock You”などは延々と同じパターンを繰り返します。…ということで2001年に僕がかの曲を参考に作った曲です。(音は打ち込みです。2001-No.27[MuseScore GMサウンドフォント]、[Kriminal-LP-SG64]+[Plusdistortion]+[classic-phaser]、[Sforzando TableWarp2]、[MTPOWERDrumkit2])

何ぞ↑のメロディーには木曽節テイスト?が感じられるような気が(電波系?)しますが、参考にしたつもりはありません…多分、民族?として身に染み付いているのでしょう。クイーンはグレートブリテンのロンドン出身者によるバンドですが、何故か日本の民謡テイスト?が感じられるような気がします~世界各国の民謡も労働歌などは共通点があるような気もしますが。
あ、ドラムスですね。↑のパターンは、タム → (半拍遅れて)ハイハット → スネア → タム、の繰り返しでキックもない…流石にこれはタイムキープが出来さえしたら今日から君もドラマー!じゃないですかね。…ってゆうか、通?の間では、機械的に凄まじいドラマーより、何らかのグルーヴを表現するドラマーの評判は良いのですよ。例えばスティービー・ワンダー(ドラマーじゃないけど)…村上秀一(ドラマー)もスティービーとリンゴ・スターと森高千里?が世界3大ドラマーだと言ってました。グルーヴと言えばバーナード・パーディー(ドラマー)などセッションで引っ張りだこですからね。…1週間ほど前に亡くなったミルフォード・グレイヴス(ドラマー(1941–2021)…ある意味、打楽器の神)は、人間の心臓は3拍(ドッド、ドッド…)でこれがビートの基本だと言ってました…阿部薫(ドラッグで死んだ個人的には歴史上世界で最も素晴らしい天才サキソフォニスト)からの流れで“MEDITATION AMONG US”を聴いて驚愕、その後何枚かのCDを入手した訳ですが、どうやらドキュメンタリー映画にもなった凄いドラマーでありながらWikiも日本語版になく、且つ訃報も新聞でも多分Googleニュースでも流れてないと思います。フリージャズの凄まじい演奏やら何ぞ民族音楽のような演奏などはYoutubeでも視聴できます。


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1.ギターを弾く(1)
2.ピアノを弾く
3.ブルースハープを吹く
4.ベースを弾く
5.ドラムスを叩く
6.曲を作る
7.ギターを弾く(2)
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1.プログラミングとは