趣味で曲が作れる趣味で曲が作れる

音楽家の指導を受けたこともない、全くプロフェシッショナルではない楽々アート会(趣味で絵を描くサークル)会員の私が、楽器初心者のために蘊蓄を語ります。趣味で絵を描く仲間のサークル楽々アート会のページでは、会員募集中~我々が描いた絵画作品のギャラリーもあります。

7.ギターを弾く(2)

[実際に曲を弾く]

1.ギターを弾く(1)”でも記載しましたが、実際に弾きたい既存曲を弾く場合は、1=耳コピをする、2=スコアを手に入れる、といった方法があります。
1の方法は、例えばギターなら曲を聴いて何の音が鳴っているのか実際に鳴らしてみながら試行錯誤する~これだ!と思った鳴らし方を記憶するなり譜面に書き残すなりすることです。
2の方法は、基本は書籍化された譜面を手に入れることですが、最近はネット上に落ちていたりもします~但し著作権侵害防止的に掲載不可なものは入手出来ません。つまりはこのサイトでも掲載することは違法になる…違法行為はダメ、ってことは認識しています。一般に著作者の死去後50年を経過した楽曲は権利消失につきJASRACが支払いを求めないって認識ですが、演奏を流す場合は演奏者の権利もあるため作曲者死去50年を経てもパブリックドメインとはならない訳ですね。スコアは出版社の著作物?でもあるのですが、パブリックドメインな楽曲に対して一体どこへ著作権料を払ってるのか寡聞にして知りません。~まぁ兎も角、五線譜のスコアやらTAB譜がネットで閲覧できるのは事実ではあります。
(TAB譜について)
ギターはフレット上の弦を指で押さえて音程(弦の振動域)を変化させます。通常のギターなら6弦なので、押さえるフレットを数字で示せば、どこを押さえて(または押さえずに)弦を弾けば求める音が鳴るかを表記できます。TAB譜とはそういった楽器固有の記譜法、タブラチュアの略です。

E ----------------|
B ----------------|
G ------------4-5-|
D ------3-5-7-----|
A 3-5-7-----------|
E ----------------|

↑は、5弦の3フレットを押さえて弾き、5フレットを押さえて弾き~って行為を意味し、つまりがCのメジャー音階をギターで弾く場合の弾く弦、押さえる場所を示した譜例になります。

[“アルハンブラ宮殿の思い出”を弾く]

クラシックギターを持ってない?…僕も持ってません。とりあえずエレキでもアコギでもOKです。
1.ギターを弾く(1)”でも記載しましたが、ギターはどんな音を出したいかで購入するもので、あなたがクラシックギタリストの音色(も千差万別ではあるが…)を愛好するならば、まぁ既にクラシックギターを持ってる…って訳で、勿論クラシックギターでロックの名曲を弾くのもアリです。コレ↓は凄いですね~

[Youtube動画] Purple Haze / Ben Verdery

ギターはフレット上の弦を押さえて弾く…のですが、コードをアルペジオ(分散和音)で弾く場合、多分あえて教わらなくてもあらかじめコードを押さえておいて弾く人が多いのではないかと思います。この曲を弾く場合もフレット上の幾つかの弦をあらかじめ押さえておいて弾くというのが基本で、その押さえ方を覚えると(まがいなりにも)弾けるのようになるのではないかと思います。ただし、この曲についてはトレモロ奏法が出来るか否かがカギになります。
(初めに押さえるポジション)

この曲のキーはAm(途中同主調に転調しますが…)で、これ↑もAmの押さ方のひとつです。

E ----------------|
B -555-555-555-555|
G ----------------|
D ----------------|
A ----------------|
E ----------------|

まずトレモロ奏法ができるかどうかの確認です。初めに押さえるポジション↑を押さえ、押さえていない方の手で、(休)-薬指-中指-人差指の順に2弦を弾きます。これが(まだ1音だけですが)メロディーに聞こえるように弾ければOK!~伴奏部分を加えます(親指で弾きます)。

(1.第1小節の4/6)
E ----------------|
B -555-555-555-555|
G --------5-------|
D ----2-------2---|
A 0---------------|
E ----------------|

上を弾き終わったらすぐに下のポジションを押さえます。

これも2弦3フレットのレがメロディーになります…そして続き…

(2.第1小節の残り2/6)
E --------|
B -333-333|
G 4-------|
D ----2---|
A --------|
E --------|

これで1小節~次に押さえるのはおなじみ?のAmです。

(3.第2小節の4/6)
E ----------------|
B -111-111-111-111|
G --------2-------|
D ----2-------2---|
A 0---------------|
E ----------------|

続きの(4.第2小節の残り2/6)は、上の(2.第1小節の残り2/6)と同じになります。これで2小節完成。…厳密にはだんだん小さくそしてだんだん大きくといった音量のニュアンスがあるのですが、まぁ余裕があれば気にしてください。出版社に配慮した訳ではないですが、続きはスコアを手に入れて練習してください。基本は(複数の弦を)押さえて、弾くで、まずスコアのどの局面でどういうポジションを押さえるのかを覚えることです。次に押さえる場所を(条件反射か何かで)ちゃんと認知して素早く指を移動させること。

~最後に3小節目は以下の通り。

これ↑は最初と同じポジションです。

E ------------------------|
B -555-555-555-555-555-555|
G --------2-------2-------|
D ----2-------2-------2---|
A 0-----------------------|
E ------------------------|

…とこれだけではスコアを入手した時に、押さえるポジションをどうして、どう弾くのかが説明不足だと思いますので、実際のスコア(第1小節)を↓に示します。

(1.第1小節の4/6)+(2.第1小節の残り2/6)ですね。説明したように第1小節の5/6の寸前にポジションを押さえ直します。
第1小節の5/6(塊の5個目)のシとレに3と2という数字が付されています。さらに③…これは“3弦のシを薬指(3)で押さえて弾き、レを中指(2)で押さえて弾く”という意味です。6個目の“人差指(1)でミを押さえる”と合わせて(2.第1小節の残り2/6)で示したポジションを押さえる~3-2-2-2-4-2-2-2弦を順に弾くという意味になります。ミが④(4弦)なのは塊の2個目に示されていますが…
数字の0はフレットを押さえない、1~4は人差指(1)、中指(2)、薬指(3)、小指(4)で押さえるという意味です。
…この後、音符の上部に“C.2------”などという記号が出てきますが、これは2フレットを人差指やらで弦をまとめて押さえる…セーハするという意味です。

まぁ1小節覚えたら次の小節を覚える…と繰り返すことで、この名曲を弾くことが出来るようになります。厳密にはカラオケの唄と同じで上手い下手はあります~が下手でも唄うことが大事…唄い続ける内に感情を表現したり細かな音に気を配ったりできるようになるのではないでしょうか?…但しこの曲はそこそこ難易度の高い曲でもあります~ただ弾くのも難しい…って向きには、もう少し簡単な曲のスコアを入手してそこから始めるのも良いかも知れませんが、失敗しても命まで取られる訳ではないので弾きたい曲を練習する…この姿勢で頑張るのも良いと思います。

[“ヴァンヘイレン風ライトハンド奏法”を弾く]
エレキギターを持ってない?…僕は持ってますが…とりあえずアコギでもクラシックギターでもOKです。
6.曲を作る”でも記載言及しましたが、この奏法をマスターしたところで当たり前ですがヴァンヘイレンにはなれません。…ライトハンド奏法とは、通常弦を押さえる手と逆の手(ロックではフラットピックを握ってる場合が多い)の指で、フレット上の弦を押さえる技です。まぁ親指と人差指でピックを保持していたら中指で押さえることになります。国内数百万人のギタリストの皆さんなら説明を聞いて5秒で出来る技…なのですが、“ヴァンヘイレン風”は単純な並べ弾き?ながら、ある特徴が故に練習が必要になります。その特徴とは“超速弾き”…これに尽きます。
ライトハンドの目的は様々で、例えばスタンリージョーダン(ギタリスト/1959-)ならギターでピアノのように伴奏しながらソロを取りたいというものですが、ヴァンヘイレン風は、離れたフレットを超々素早く弾きたいというもの…故に速弾きでなければヴァンヘイレン風ではない…という訳です。

まずは弾き方の基本例…

1.1弦5フレットを人差指で押さえて1弦を弾く。(→ラ)

2.1弦8フレットを小指で叩いて音を出す。(→ド)

3.1弦12フレットをピックを持った手の中指で叩いて音を出す。(→ミ)

4.1弦5フレットの人差指以外を弦から離して音を出す。(→ラ)

5.手順2に戻る→手順3→手順4→手順2…と2~4を繰り返す。

…まだヴァンヘイレンのライトハンド奏法を聴いたことがない…って人は1stアルバム収録の“イラプション”って曲を必ず聴いて下さい。この単純な音列がただならないギター?サウンドになるってことを理解した上で練習してください。各音ほぼ完全に等しく美麗に弾くエディーは驚異的ですが、そう、ギターに思えないサウンドが出せて初めて“イラプション”かも知れません。…アランホールズワースは自分は絶対プリングオフはしない、と明言してますが、手順4で弦を引っかけるのもアリです。

…といっても何のアドバイスもしなければ書いてる意味もないので……この基本例はラドミ、ラドミ、ラドミ…の繰り返しです。指を動かすタイミングと速さ…そんなコンビネーションが重要なのは言を俟ちませんがこれをラドミと認識していては多分超速弾きになりません。ラドミでひとまとめと考えて各ラの頭で拍子を取ります~メトロノーム的?な意味合いですね。弾いてみてトントントントンってテンポを確認し、それより早い拍子を設定して再度弾きます。弾けたら更に速く…エディーも多分イラプションすらより速く弾けるところをあのスピードに抑えてるのではないですかね。


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1.ギターを弾く(1)
2.ピアノを弾く
3.ブルースハープを吹く
4.ベースを弾く
5.ドラムスを叩く
6.曲を作る
7.ギターを弾く(2)
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